幸福の科学と政治



・幸福教と政治関心




1991年のエルカンターレ宣言からしばらくすると、幸福の科学は日本人の道徳心の後退は信仰が無いからとし、政治への介入を希望しました。



「徳智型民主主義」つまり、既成の民主主義のように個人の権利ばかり主張するのではなく、徳と叡智(=宗教)を自由民主主義に混入する政治を唱えました。


また、反共産(社会)主義運動にも力をいれました。自民党に接近するのが目的だったのかもしれません。



また、教団の目的たる日本ユートピア化の為に公的権力が必要だと考えたのかもしれません。


オウム真理教や創価学会への反対運動も展開し、真光文明教団系の日本会議からも一応認められていたみたいです。




・中国脅威論の発表


1990年代後半入ると「唯物論の危険性」「宗教(新興)を認めない中国の脅威」を主張しました。



幸福の科学には、無神論が広まると天変地異や戦争が蔓延するという教義があります。


つまり数億の人口がある中国で、宗教(特に新興宗教)の自由が認められないのは地球全体にとって非常に悪いという訳です。


地球上の幸福の為にも中国で幸福の科学みたいな正しい宗教を布教しなければならないという訳です。
幸福の科学の反社会主義理論はだんだん強化されてきました。




・2000年代、右傾化


幸福の科学はだんだん右翼的になって行きます。
大川さんは、日本人の宗教への無関心を国家滅亡の始まりだと説きました。


また、
「もし中国が軍事力で日本を併合したら、日本ではスピリチュアル禁止令がだされる。」
「そうなれば、無神論が広まったせいで小惑星が地球に衝突するだろう。」



という旨を警告しました。


参考:中国の日本侵攻の予言

(スピリチュアルレポートという幸福信者のサイトより引用)




これは、無神論の脅威を訴えたのですが幸福信者逹がブログにより、
「中国の日本侵略の予言がある!」と広まってしまったのです。
2000年代前半、生長の家や真光文明教団など右翼系の宗教信者の間でもこの予言は流行しました。




(一般のオカルトマニアはどうだったんだろう?)



・幸福信者のネトウヨ化


中国のせいで地球に小惑星が衝突の予言が信者らに信用された時の頃、小泉首相が誕生していて、2チャンネルではネトウヨが増殖していました。


彼ら(幸福信者)は、日本の核武装は人類滅亡を防ぐために必要だと考え、ネトウヨと合流してゆきます。



参考:右翼化する幸福教徒



同じく、自衛隊廃止と国軍復活を訴える真光文明教団や生長の家などの信者逹とも日本の為にも右翼活動を行いました。



スピリチュアルレポートという幸福信者のサイトを見てもらったら分かりますが、確かに幸福信者さん達はネトウヨと近い政治思考を持っています。
「1995年」から中国の脅威を訴えました。


参考:幸福の科学と隣国脅威論





またスピリチュアルレポートの「地球維新」という2年前くらいの記事に、中国による日本併合や小惑星の地球衝突の予言があります。
幸福の科学信者達は今やネット右翼の柱の1つに成りました。






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